鋳物の割れの原因とその対策
アルミ鋳物の割れでお困りではございませんでしょうか。当社では、様々な工夫とノウハウの蓄積で、割れの予防を実現しています。割れのことでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
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割れとは
割れとは、文字通り鋳物の表面に発生する亀裂のことです。鋳物の割れには、主に「凝固割れ」、「ひけ割れ」、「高温割れ」の3種類に分かれます。
割れが発生する原因
凝固割れ(鋳造割れ・熱間割れ)
凝固割れは、凝固中に収縮しつつある鋳物が、鋳型や既に凝固した部分に拘束されて収縮応力が発生し、最後に凝固する部分の強度がこの応力に耐えられなくなることで発生します。
ひけ割れ
ひけ割れは、既に凝固した部分に液相が移動したために、鋳物の隅部や凸部などの凝固が遅れてしまう部分や、最後に凝固する部分の液相が足りなくなり、脆弱になってしまうことで発生します。
高温割れ
高温割れは、比較的温度が高い領域で発生します。鋳型から鋳物を取り出す際に無理な力がかかってしまった場合に発生します。
以下で上記の場合ごとに、対策方法をご紹介します。
割れの対策
凝固割れ(鋳造割れ・熱間割れ)
収縮応力を分散させるために、リブを付けたり、鋳型を分割したりすることで対策します。
ひけ割れ
隅部にRを付け、液相が移動しやすくしたり、凝固が遅い部分を冷却することで対策します。
高温割れ
抜き勾配を大きくしたり、鋳物を取り出すタイミングを適正化することで対策します。
当社が割れを防止することができる理由
先述した、「割れの対策」に加え、当社では、シミュレーションによる流動解析、溶湯の温度管理、最新の熱分析による溶湯品質の管理など、様々な工夫とノウハウの蓄積で、割れの予防を実現しています。
割れを解決した事例
船舶向け軸受け 割れ不良解決事例
こちらは船舶のエンジンの軸受けに使用される部品です。
4分の1で鋳造、半加工を行い、1円に組み上げて最終加工をします。半加工品を組み上げる際に、鋳造欠陥が起因で割れが発生して、納期遅れで困っていたお客様からご相談を受け、アルミ鋳造・機械加工ソリューションで対応させていただくこととなりました。
最終加工は直径φ1,600とかなり大きくなりますが、内径の加工精度が±0.04、真円度が0.08と、非常に高精度で対応しております。
アルミ鋳物の割れの解決なら、アルミ鋳造・機械加工ソリューションにお任せください!
今回は、割れの原因と対策についてお伝えいたしました。
当社では、様々な工夫とノウハウの蓄積で、割れの予防を実現しています。また、ひけ巣やブローホールなど、様々な鋳造欠陥の解決サービスを実施しています。割れをはじめ、鋳造欠陥のことでお困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!